愛知県武豊(たけとよ)町の町立中央公民館で2019年3月、講堂の緞帳(どんちょう)が落下して保育園児らがけがをした事故があり、愛知県警は、公民館の管理者の男性を業務上過失致傷の疑いで書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
事故は19年3月8日に発生。町職員が電動ボタンを操作して緞帳を最上部まで上げた際、異音がして閉まるように落下した。緞帳を巻き上げるチェーンが切れており、講堂の舞台上にいた園児ら34人のうち約10人が頭や体を打つなどの軽傷を負った。捜査関係者によると、公民館の管理者は、落下防止の対策を取らず、園児らにけがを負わせた疑いが持たれている。
町教育委員会生涯学習課によると、緞帳は幅約11メートル、高さ約5・5メートル、重さ約350キロ。1976年に公民館が開館して以降、部品などを交換した記録はなかった。事故前年の18年12月に点検した時には異常はなかったという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル